学部長インタビュー

世界の諸問題を、社会科学の力で解決しよう

学部長 平澤 典男 教授の写真 学部長 平澤 典男 教授 一橋大学経済学部を卒業後、同大学大学院修士・博士課程へ。一橋大学経済学部助手、青山学院大学経済学部専任講師、助教授、教授。2006年経済学部長。2012年に青山学院大学副学長就任。現在に至る。

地球社会の課題に挑む人材を輩出したい。

学部長 平澤 典男 教授の写真 学部名称の「地球」はグローバルの日本語訳で、学部の教育や研究が国家を基礎に形作られる国際社会ではなく、「地球社会」を対象としていることを示したものです。地球全体を社会と見れば、そこには、持続的な発展や多様性に伴う問題など、根本的でさまざまな問題があります。そこで、我々は、世界のひとびとと共に生き、共に価値を見出し、より良い社会を共同で創造できる人材、すなわち「共生マインド」を持つ人材を生み出したいと思っています。

育てたいのは、その国や地域の社会構造に働きかけ、それを動かす力。。

こうした問題を解決するには、単に語学力を高め、世界の人々と話せるようになるだけでは不十分です。その国、その地域の経済や法律といった社会的仕組みに働きかけ、それを動かすことのできる人材、すなわち社会科学の知恵と力を備えたグローバル人材が必要なのです。例えばそれは、いろんな国、いろんな場所で、仲間を集め、組織づくり、仕組みづくりから全てを立ち上げることができる人材です。地球規模課題の克服とより良い地球社会の創出を目指す、社会科学を基礎とした課題解決型の学部だと言えます。

留学から、世界の今を感じ取ろう。

学部長 平澤 典男 教授の写真 本学部ではこうした人材を育成するため、ユニークかつ実践的なプログラムをいくつも用意しています。一つは学部独自の留学プログラム。急速な経済発展を遂げ、かつ膨大な人口と文化の多様性を有し、日本と地理的、経済的、社会・文化的に密接な関係のある、アジアをフィールドとする留学です。これにより実際に地球社会の一端を経験し、将来へ向けた実りある人的ネットワークが期待できます。また、起業経営者や駐在員経験者といった実務家を数多く教員に迎えたことも大きな特色です。「世界という現場で何が起こっているのか」。皆さんにはぜひ、実務家教員のリアルな言葉から世界の今を感じ取り、グローバル人材を目指していただきたいと思います。